薄毛を解消し美しい髪の毛を育てるには頭皮から

髪を健康に美しく育てるには、髪の毛の土壌となる頭皮を健康に保つのが基本です。

健康な髪を育てるには、頭皮の状態を良好に保つ必要があります。ヘアケアで適切な皮脂を確保し、適度に潤いを持たせ、栄養不足には育毛剤などで補って栄養補給すれば、薄毛改善も着実に進みます。

頭皮の３層構造

髪の毛は頭皮に開いた穴である毛穴から生えています。あたりまえですね。それで頭皮というのは３つの層に分かれています。

表面から順番に、

この３層構造は頭皮以外の全身の皮膚と同様です。

皮膚の生まれ変わりは表皮の４層構造で行われる

表皮は皮膚の細胞が一定の期間で生まれ変わりを繰り返している部分です。表皮はさらに４層に分かれています。表面から順番に、

新しい皮膚は基底層で誕生します。誕生した皮膚は新陳代謝を繰り返しながら、
有棘層⇒顆粒層⇒角質層
と移動します。

最終的に角質層で角質細胞になるわけですが、この角質細胞は紫外線など、有害な物質等からあなたの体を守ってくれています。つまりバリアのような働きをしています。

この一番表面の角質細胞は、古くなると自然と剥がれ落ちます。頭皮であれば、この古くなって剥がれた角質細胞をフケと呼んでいるんです。この、基底層で誕生した髪が、最終的にフケとして剥がれる周期をターンオーバーと呼んでいます。

誰でも出るはずのフケですが、出ているように見えない人もいますよね。健康な頭皮であれば、フケは非常に小さいので、肉眼では見えません。ですのであたかもフケが出ていないように見えても、少なからず発生はしています。

頭皮のターンオーバー

健康な状態であれば、通常このターンオーバーの周期は２８日くらいです。ところが、さまざまな原因でターンオーバーが乱れると、フケが発生し薄毛の原因となります。

ターンオーバーの周期が早くても遅くても弊害があります。ターンオーバーの周期が短い場合、皮脂は角質細胞になってすぐに剥がれ落ちてしまいますので、次の新しい角質細胞がまだ完全にできておらず、柔らかくもろい状態です。

外部の刺激に対して防御機能が未熟な為、乾燥気味になったり敏感肌になります。アトピーの酷い方などがこの状態で、ターンオーバーの周期が数日という場合もあります。

反対に、ターンオーバーの周期が長くなると、古い角質が剥がれ落ちずに頭皮に滞留し、皮脂などと混ざって毛穴を塞ぎ、薄毛へと発展してしまいます。

皮脂を良好に保つにはヘアケアが必須

毛穴奥の真皮の部分には皮脂腺があり、ここで皮脂が作られています。皮脂は皮膚の表面を覆って保護する役目があります。頭皮には他の皮膚に比べて圧倒的に毛穴の数は多いので、分泌される皮脂の量も多いです。これにより、頭皮には適度な水分が保たれます。

逆に毛穴が無い部分で、足の裏や手の平などは乾燥する季節になるとかさかさになりやすいですよね。これは毛穴が無い為、皮脂の分泌がないことが原因です。

頭皮は他の皮膚に比べて皮脂の量が多いので、より適切なケアが大事です。皮脂が多すぎると脂性になり、少ないと乾燥気味になります。

皮脂の量は適度でなければいけませんので、日常的に適切なヘアケアを実施し、頭皮のトラブル予防、薄毛改善に取り組むと良いでしょう。

薄毛を解消し美しい髪の毛を育てるには頭皮から　のまとめ

家庭菜園などで野菜等を育てた経験がある方は分かると思いますが、まずは土壌作りをしないと作物はうまく育たないんですね。

水分や栄養が豊富な土では作物はしっかりと根をはり、元気にいききと育ちますし病気にもなり難いです。髪の毛もこれと同じで、作物を髪の毛としたら、土壌は頭皮に当たります。

元気でいききと、健康な髪を育てるには、まずは頭皮の状態を良好に保つ必要があります。ヘアケアで適切な皮脂を確保し適度に潤いを持たせ栄養不足には育毛剤などで補って栄養補給すれば、薄毛改善も着実に進みます。